なぜ比較されているのか分からない。
奥川の圧勝だと私は考えている。



もちろん佐々木に可能性がないわけではない。ある条件を備えれば佐々木は奥川より上だ。


それについて今回は書くことにしよう。



なぜ私が奥川を評価するのか。
もう見飽きるほど書いてるかもしれなくて恐縮だが、その圧倒的な「コマンド力」だ。


コマンド(command)は、「自由自在に操る」という意味があり、奥川はこの能力が凄まじく、文字通りボールを自由自在に操っていることはもはや言うに及ばないだろう。



私が投手を見る基準として、

マックスのストレートをコントロールしていること
変化球はコーナーに決められること
空振りを取れること

この三点がある。
むしろ私はこれしか見ない。

そしてこの三点すべてが揃っているのは田中将大と菅野智之だけである。下二つはともかくとして、一番上はなかなかお目にかかれない。


しかし田中も菅野もプロ入りすぐにこの能力があったわけではなく、しばらくして身についたものだ。



つまり、高校生にしてこの「3点セット」を既に備えている奥川は私の中では史上最高の焼き鳥であると評さざるを得ないのである。



しかし世間は160キロという数字と、ストレートのノビが違うなどというよく分からない理由で佐々木を評価しているようだ。



昔なら「スピードは才能。コントロールは後から身につく」などと言われていたかもしれないが、現代はトレーニング法が確立されたのか栄養がよくなったのか分からないが、150キロを超える投手が当たり前のように出てきて、「スピードは才能」という部分が昔よりも薄まってきたように思える。




現に高校生160キロにしたって大谷→佐々木と、あまり間隔のあかぬうちに現れてしまった。



しかし、コントロール、中でもコマンド力の高さは感覚に関わる部分であり、果たして身に着けられるものかは分からない。
それを高校生がトップレベルで身に着けているなど有り得ないことだ。




それにコマンド力が高いというのはケガをして球速が落ちても、場合によっては使い物になる。
対して球の速さに任せて多少甘くても剛球で打ち取るタイプは速さが出なくなれば終わりだ。
そういう意味でも奥川はかなり貴重な能力を持ち合わせていると言っていい。



ノビがどうのというのも言われているが、正直私自身奥川のストレートの方がむしろミットに叩き込まれるような凄まじい球だったので、特に佐々木だけ格別という風にも見えなかった。



奥川は佐々木に対して「上には上がいる。」と言ったが、まったくそんなことはない。
むしろ私を震え上がらせるピッチャーは貴様だけだ奥川恭伸。


しかしそんな奥川を佐々木が超えるとしたら、変化球を完全にコントロールし、160キロのストレートをコーナーにズバズバ決めるようになること。
ただそれだけである。



それにフォームが大きいので、セットでも同じ速さで投げられる必要があるが。まあ細かいことを論ずるのは避けよう。




佐々木か奥川かなど今は言われるが、今後も球界を代表するピッチャーとしてナンバーワン論争が起こることを皆期待しているはずだ。