落合博満氏が中日の監督を務めていたときは本当に強かった。


ああ、今年は微妙だねと思っても結局首位争い。悪くて3位が1回あったか。


本当におもしろくなかった。ああ、また中日ねという感じで。


しかしそんな氏に「強かったけど育成できなかった」という不名誉なレッテルが貼られている。


これに関しては確かにそう思われても仕方がないフシはあるが、それには彼の思想が係わっている部分だと思ったので、私はなんとも言えない。



というのも、


この番組で、氏が言った

「レギュラー連中は今の地位を失いたくないから暗くなるまで練習する」
「(一般の社会で)役職についた人は今の地位を失いたくないから寝る間も惜しんで勉強する。」
「落ちちゃいけないんだという地位にたどり着いてから物事を考えられる」


という部分。

ここを理解すれば落合中日のパワーバランスに筋が通る。


だから若手とおっさんレギュラーの格差がすごくて中日はすぐに暗黒時代に転落してしまい、イコール落合が育てなかったからだとなったわけだ。


しかし、それは半分正解で半分間違いでもある。


落合博満氏が指導をしていれば結局新しいレギュラーが必死に夜中まで練習し、その新しいレギュラーが物事を考えられるようになったとき、しっかりと旧レギュラーと同等、もしくはそれ以上のことをやっただろう。



それにこれを見ていると氏はただのスパルタではない。しっかりとした思想を持っている。

それが社会人を通じて得た経験からなのか単なるアンチ体育会系の素養からか分からないが、脳筋高卒は「とにかくやれ!!」「おれの言うことをとにかく聞け!!」だが、この落合博満という男は「まずはコーチを一本化する」と言っている。

選手が迷うからだと。



こうしてみると、単に練習させまくれば勝てるなどと勘違いしている連中や、落合はたまたまいい選手がいたから勝てただけなどという連中は少々勘違いしていると言わざるを得ない。


彼が中日ドラゴンズを勝たせることができた理由は、選手たちの頑張りプラス彼の知性があったからこそだろう。